海外の ESG 関連の格付け機関から、決算発表の近辺で調査依頼やアンケートなどが突然届きます。原則として英語のメールなので、見逃しがちですが、しっかりと対応をしていくことで、各格付け機関との良好な関係を構築できます。
ESG 格付け機関からのメールは必ず対応しよう 2022最新版
格付け機関からのメールの流入経路
IR のお問い合わせがフォームの場合
IR 関連のお問い合わせが、お問い合わせフォームの場合には、お問合せフォームから英語で連絡が来ます。
普段であれば、英語のお問い合わせは、無視してしまうケースも多々ありますが、ESG の格付け機関からのお問い合わせに適切に対応する必要があります。
普段から、IR 関連のお問い合わせフォームからのお問い合わせにはしっかりと目を配り、たとえ、英語のメールであったとしても、しっかりと内容を読み、もし英語が苦手な方は、Google 翻訳などを用いて、内容を精査し、適切に対応してください。
IR のお問い合わせがメールアドレスの場合
メールアドレスを、IR ように公開している場合、お問合せフォームよりも多くのメールが届くと思います。
当然、英語のメールなどは多数届き、一部は詐欺サイトであることも往々にしてあり、こうした迷惑メールに振り分けられていないのかも含め、日々、全てのメールをチェックする必要があります。
一部のメールソフトやクラウドメールサービスでは、自動で迷惑メールに振り分けされてしまうため、迷惑メールフォルダも、原則的には、毎日1回は目を通し、重要なメールが迷惑メールフォルダに振り分けられていないのかもチェックしてください。
迷惑メールやフィッシングサイトでない見極め方は、「ドメイン」にあります。.com や .org であれば、迷惑メールではない可能性が高いです。一方で、.xyz や .black など新しいドメインと言われるものが入っている場合には、迷惑メールであることが、ほぼ 100% です。
これは、IR に限っては、ほぼ 100% であり、日本国内のスタートアップなどでは、.io や .tokyo など新しいドメインを使っていることがありますが、それはビジネス上のことであり、IR とは関係ありませんので、.com、.org などを中心に見定めていきましょう。
IR 専門のお問い合わせがない場合
例えば、総合受付のようなものしかない場合には、ESG の格付け機関からメールを受付しづらい状態になります。
可能な限り、IR 単体で、お問い合わせを受付できるようにしましょう。
特に、お問い合わせまでに、FAQ を見ましたかと、ほとんどお問合せフォームにたどり着かないお問い合わせの受付スタイルは、ESG の格付け機関からのメールも届きにくくなります。
IR は、IR 単独で、スムーズにお問い合わせが受付できるようにサイトを見直しして、可能な限り、IR 単体でお問い合わせを受付できるようにします。
総合問い合わせで対応する場合には、事前に IR について英語でメールやお問い合わせが来た場合には、適切な部署に必ず転送するように支持をしておくのが適切な対応になります。
また、メールアドレスを開示する場合、irアットabc.co.jp のアットを@に書き換えて送付してくださいというように記載のあるものもありますが、これも問い合わせしづらいので、しっかりとアドレスを記載して、お問い合わせしやすいようにしましょう。
主要格付機関一覧と対応方法
以下に、ESG の格付け機関の一覧を掲載しますので、ドメインも含め、確認のためにご利用ください。
格付け機関 | 調査方法 | ドメイン |
---|---|---|
Bloomberg | ー | bloomberg.co.jp |
CDP | アンケート | cdp.net |
FTSE Russell | 公開情報 | ftserussell.com |
ISS ESG | 公開情報 | issgovernance.com |
MSCI | 公開情報 | msci.com |
Sustainalytics | 公開情報 | sustainalytics.com |
RobecoSAM (S&P) | アンケート | robeco.com |
上記以外の調査依頼
上記以外でも、国際的な NGO や格付機関一覧ではない投資機関なども調査依頼をしてきます。
まずは、メールやお問い合わせを受信したら、必ず目を通して適切に対応してください。
なぜ、ESG 格付け機関から連絡が来るのか
ESG とは、「対話」を重んじることに比重をおいていますので、格付機関も、対話を求めているのです。
決算短信などをみても、わからない情報などがある場合には、追加で情報がほしいなど、そのような内容のメールやお問い合わせが多く見られます。
ESG の格付け機関とつながるメリット
英語の場合は、とっつきづらいかもしれませんが、積極的に対応していくことで、「現在は、ESG 対応を始めた段階」でも、これらの格付け機関とのコミュニケーションのつながりを持つことで、今年度、来年度、それ以降も円滑なコミュニケーションを取ることができ、将来 ESG 対応が万全になったときに有利に働きます。
大抵の場合、担当者を尋ねてくる
今後、だれがコンタクトの対象ですか、というように聞いてきますので、可能な限り、「グループのメールアドレス」を用いて、担当者を専任し、回答するのが理想的です。
ESG 金融の取組み上、担当者に万が一のことがあったり、配置転換、離職などリスクを回避するためにも、可能であれば、CFO を入れて、現場担当者を専任することが重要だといえます。
もし対応がわからない場合
自社の宣伝になってしまいますが、私の経営する FOSCHIA JAPAN株式会社では、守秘義務契約書(NDA)を締結した後に、メールの内容の精査や助言をメールベースで行うコンサルティングプランをご用意しております。
月額:19,800 円(税抜)となっており、お値段もお安くこうした外部からのメールに対するアドバイスをしております。
このプランには、メールの翻訳、ESG 格付け機関の意図、どのように対応すればよいのか、メールの返信用の英語文章の作成まで含まれており、対応するメール数は無制限になっております。
また、迷惑メールかどうかの判定もしておりますので、ご契約後は、指定のアドレスに転送していただくだけで、当社で判断します。
それまでは、リンクなどはクリックしないようにお願いいたします。
FOSCHIA JAPAN ESG コンサルティングサービス から、お問い合わせください。